紅緒…旅に出ました 2
2006年 05月 16日
風の音が聞こえて来てたよね…
ココが君がボクに見せたかった風景…
ボクの住む街よりも…はるかに蒼く青く…碧く…南の空
新幹線の発車時刻までのカボチャの馬車?
「時間が止まればいいのにね」
時間を止める事はボクにも出来ないから
少しでもたくさんの思い出の場所を作るための…カボチャの馬車
ほら…ちょっと前までのボクの姿みたいだよ?
ふっとそんな事を思い出したよ
何処かで誰かの声がする…姿は見えないが…
誰かの声がしていたのに踏み出せないで居たあの頃みたいに…。
「あの頃は神も女神も天使も…そんなもんは居ない」って思ってたよ
でも…居たんだよねこの街には…。
この街はボクのLucky Town
新幹線のバカ
この街に向かう時はいつも「一分でも一秒でも早く安全に…ボクを載せて…あの人の街へ」
この街を去るときはいつも「新幹線のバカ!!一分でも一秒でも良いから…止まって欲しい」
君がボクに「車内で食べて」とお菓子を渡してくれたその手をいつまでも離したくなかった
その手を引っ張ってしまえばよかった…
走り出した新幹線の中…君がとおそろいで買った縁結びのお守りを
握り締めた。
ちょっとだけ涙が出たよ…。
by benio2425
| 2006-05-16 03:32